貨物船から陸揚げされるレール

　建設中の北海道新幹線新函館北斗―札幌間（約２１２キロ）で使用するレールが１７日、函館港に到着し、陸揚げされた。作業は来年度にかけてあと３回実施する予定で、今回のものを含め計約３１００本のレールを陸揚げする。

　北九州を出発した貨物船が同日午前、港町ふ頭に到着。１本２５メートルのレール約１０００本をクレーンで次々と吊り上げ、トレーラーに載せ、仮置き場に搬入した。レールは、来年秋に北斗市市渡に設置予定の軌道基地に輸送し、接合した上で、完成した高架やトンネルに順次敷設する。

　来年度からは瀬棚港（せたな町）や岩内港（後志管内岩内町）、小樽港（小樽市）でも実施し、合計３万６０００本のレールが陸揚げされ、延伸区間内に１０カ所設置される軌道基地に順次搬入される。

　鉄道・運輸機構北海道建設局函館工事事務所の田島政人工事長は「レールの陸揚げは大きなイベントで、工事関係者も気が引き締まる思い」と話した。