DENZAI環境科学館主催の「青少年のための科学の祭典室蘭大会2024」が8日、室蘭市本町の同館で開かれた。子どもたちがさまざまな実験を通し科学の不思議さを感じていた。
子どもに実験やものづくりを体験し、科学への興味・関心を持ってもらう狙いで開催。胆振管内の中学や高校、大学、企業、団体などが出展し、「不思議なシャボン玉」「ペットボトルで糸をつくろう」など23の実験や体験ブースが集まった。
室蘭工業大学電子物性研究室の「マイナス196度の液体窒素で体験する科学の不思議」では、花や風船を液体窒素の中に入れて凍結。また高温超伝導体の塊を冷却し超伝導状態にし、磁石の上にそっと乗せると浮き上がった状態になった。子どもたちは「すごい」「どうして」と驚いていた。
室蘭栄高校総合理系研究部による、ゆっくり触るとドロドロなのに、素早くたたくと固くなる「ダイラタンシー現象」を体験した海陽小4年の足立輝成さん。「液体に優しく触ると柔らかく、強く握ると固くなり、とても不思議だった。次は石けんからロウソクを作る体験をしたい」とブースを回っていた。
四季の星座、生解説 16日まで敬老の日特別投影
DENZAI環境科学館の敬老の日特別プログラム「プラネタリウムで四季の星座を」が10日、室蘭市本町の同館プラネタリウムで始まった。四季の星座の移り変わりを生解説付きで紹介し、シニア世代を中心に来館者を楽しませている。16日まで。
敬老の日(16日)に合わせて、シニア世代にプラネタリウムをより一層楽しんでもらおうと、初めて企画した。
初日のこの日は、同館のベテランスタッフ・山田清滋さんの案内で進行。山田さんは、地球に四季が起こる仕組みについて「自転する地球が自転軸を傾けながら、1年かけて太陽の周りを公転しているために起きる」と説明。夜空に見える星座も四季によって変わるとし、その移り変わりをドームに投影して表現した。紹介映像は未公開のものを使用した。
山田さんは最後に「家の周りで夜空を見上げ、それを繰り返すことで四季の移ろいを感じてみてはどうか」と来館者に提案した。
期間中は、毎日午後1時半の回で特別プログラムを実施中。山田さんは「分かりやすくきれいな映像で案内します。多くの方々に楽しんでほしい」と呼びかけた。
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