【弟子屈】町屈斜路の国道２４３号と道道５２号の交差点沿いに８日、カフェ「ＧａＲｏｎｅ（ガロネ）」（永谷優奈オーナー）がオープンした。ガソリンスタンドだった建物を改修し、さまざまなドリンクや地元食材も取り入れた軽食を提供。１８歳の若き店主が、地域住民たちの応援を受けながら笑顔で切り盛りしている。

　屈斜路に生まれ育った永谷さんは、高校卒業後の進路を模索する中「若い人が弟子屈に残り、夢のある好きなことができる環境をつくりたい」と思い立った。屈斜路や川湯温泉に宿泊施設が進出し、町の観光産業が活発化する一方、屈斜路には飲食店が少ないことから、焼き肉店でアルバイトをした経験も生かしてカフェの創業を決意した。

　店舗は、酪農家の父俊さんが所有していた旧ガソリンスタンドを転用。弟子屈市街から和琴半島や美幌峠、砂湯などに向かう際の経由地という、好立地に構えた。町の設備投資補助金も活用し、店舗が完成した。

　７月２９日のプレオープンには、徳永哲雄町長をはじめとする多くの地元関係者が訪れ、店で出すメニューや、ジンギスカンなどを味わった。徳永町長は「観光地の要素がある農村空間で、若い方が新たな店を始めてくれることは、大きな意義がある。みんなで応援していきたい」と激励した。

　メニューは、シェイク（バナナ、イチゴ、塩キャラメル、バニラ）やアイスコーヒー、無農薬栽培のレモンを使った自家製レモンソーダ、ソフトクリーム、クロワッサン生地をワッフルメーカーで焼いたクロッフル、タラサンドやタコザンギ、ゲンゲから揚げなど。タラとタコ、ゲンゲは根室から仕入れている。

　イートインやテークアウトのほか、トラック向けにドライブスルーも行っている。永谷さんは「ここを通ったら、ぜひ来てください」と呼び掛けている。不定休で、営業時間は午前１０時～午後５時。

よりよいサービスを提供できるように頑張ります」と永谷さん

ガソリンスタンドの面影が残る店舗