自動運転バスの市街地運行実証実験始まる 27日まで【更別】
更別村内で自動運転レベル2の自動運転バスを市街地で運行する実証実験が10日から始まった。温泉や診療所などがある「福祉の里総合センター」と「街中交流館ma・na・ca」を最短距離で結ぶルートを走行する。27日まで。
村では更別スーパービレッジ(SV)構想の一環で、自動運転バスの実証を2022年から行っている。
昨年からは毎週水曜日午前に更別・上更別間の移動手段として運行していたが、利用者がほとんどいなかった。
これを受け、SV事業の主体となるソーシャルナレッジバンク(SKB)合同会社は、村民バスなどの移動手段の実態調査を実施。車を運転しない人の移動に関して、買い物や習い事、福祉の里温泉利用の移動が多く、家族や友人の送迎と徒歩による移動が多いことが分かった。
利用目的地が市街地に集中していることから、自動運転バスの運行ルートを選定。福祉の里から街中交流館に向かう場合、自動運転バスなら本通り商店街を経由し5分で移動でき、村民バスより早く目的地に到着できる。運行ルート内であればどこからでも乗車可能。
SKB代表社員である長大(本社東京)の西坂淳部長は「温泉、通院、買い物で便利に利用できる。この機会にぜひ利用してもらい、意見を頂けたら」と話している。
運行は毎週火~金曜の午前11時45分、午後0時45分、同1時45分、同3時に福祉の里発の4便を運行する。交流館到着後、20分間停車した後、福祉の里へ戻る。乗車は無料。
更別の自動運転バスは群馬大学発のベンチャー企業「日本モビリティ」が開発。現在はレベル2で運行。アクセルやブレーキ、ハンドル操作は自動で行い、障害物を検知すると自動で止まるが、常に運転手が乗車し、監視を行う。
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