幻想的な空間を演出したスカイランタン

　室蘭商工会議所創立１００周年アニバーサリーみんなのフェスタと商議所創立１００周年室蘭市自衛隊協力会創設６０周年記念自衛隊フェスタ、スワンフェスタ２０２４は８日、フィナーレを迎えた。スカイランタンや戦車との記念撮影、舟漕ぎレースなどが行われ、多くの家族連れや地域住民が詰めかけて、祝津・絵鞆地区が大きくにぎわった。

　みんなのフェスタは、カナスチールみたら室蘭横の特設会場で実施。室蘭やきとりやタコス、クラフトコーラなどを味わいながら、大抽選会や商議所のイメージキャラクター・らんドルとのじゃんけん大会で盛り上がった。餅まきでは、菓子入りとあって子どもたちに大人気。ステージ上に向かって「こっちにも投げて」と袋や手を振りながら拾い集めた。

　午後６時半からのフィナーレでは、３００個のスカイランタンが宙を舞った。だいだい色のほか緑や青、ピンクの３色の輝きが広がり、来場者はスマートフォンを向けながら幻想的な雰囲気を楽しんだ。

自衛隊フェスタでは戦車などに乗り記念撮影を楽しんだ

　隣接地の自衛隊フェスタには戦車などが集結。８７式偵察警戒車や８２式指揮通信車は、車両の上に乗って記念撮影が可能。親子連れに特に人気で、「はい、ポーズ」とにっこりＶサイン。

　野外炊具１号（２２改）では、炊き出し体験として豚汁を提供。豚肉やニンジン、長ネギ、ゴボウ、コンニャクなど具だくさん。熱々を頬張って「おいしい」と笑顔が広がった。能登半島地震でも活用された足湯のほか、９４式水際地雷敷設装置なども人気だった。

息を合わせてゴールを目指した鉄人舟漕ぎレース

　スワンフェスタの一環である第１１回むろらん港鉄人舟漕ぎ大会は、絵鞆親水護岸沖で開催。コースの往復のみだった従来から変更して、今年は復路でコース中央に設けた関門旗を回りゴールを目指すルートに変更。体力のほか技術も求められる仕様だ。

　２６チームがエントリー。２チームずつのタイムレースを行った。試走はなく本番一発勝負のレースで、オールを操りゴールを目指した。時折船首と船尾が逆になる光景が見られながらも、観客の声援を受けながら海上を疾走していた。陸上自衛隊第７１戦車連隊のメンバーでつくる「鉄牛・太郎」が優勝を飾った。

　このほか、各イベントに連動して盛り上げようと、室蘭民報みんなの水族館では、アンブレラスカイを初開催。水族館と市観光課職員の協力で、４０本近くの傘を高さ２メートルの上空に掲げてフォトスポットを提供した。

　札幌市から訪れた６０代の夫婦は「港近くで複数のイベントが行われるのはおもしろい。来年以降も楽しい企画があればまた来たい」と話した。