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函館新聞

学生視点で地域活性化 いさりびウィズが5プロジェクト イベント復活、空き家対策など【函館】

進捗共有会でプロジェクトの経過を発表する学生

 函館市内の大学などの学生が活動する「ISARIBIwith」(いさりびウィズ、高沢佳乃代表)は今年度、地域活性化を目指す5つのプロジェクトを進めている。学生企画のイベントの復活や空き家問題など地域の課題に着目。若者ならではの発想で街を活気づけようと取り組み内容を構築している。

 いさりびウィズは、北大水産学部内の地域水産業共創センターが、若者の地元定着を図る人材育成事業の一環で昨年6月に発足した。北大、道教育大函館校、公立はこだて未来大、函館大、函館高専の5つの高等教育機関から72人が参加。道南で教育事業を手掛ける一般社団法人「いとのこ」(下沢杏奈代表)のサポートのもと活動している。

 5つのプロジェクトは①学生が生産者の思いを伝えるカフェを経営する「99にともしびプロジェクト」②空き地、空き家の利活用を目指す「活きる空きプロジェクト」③蔵でのレモネード作りを通じ、小学生の独創的なアイデアを形にする「蔵レモネードプロジェクト」④アレルギーを持つ人やイスラム教徒のハラルの人も安心して利用できる飲食店マップを作製する「スマイルマッププロジェクト」⑤函館大門地区で2019年まで開催していた「大門合同学生祭復活プロジェクト」。

 19日に函館コミュニティプラザ(Gスクエア、シエスタハコダテ内)で進捗共有会が開かれ、各プロジェクトのリーダーが経過を報告した。このうち、大門合同学生祭復活プロジェクトは、道教育大、未来大、函館高専、北大から28人が参加。これまでにメンバー同士の交流会を開催したほか、かつてイベントに携わった関係者に聞き取り、イメージを膨らませた。来年7月の「大門学生祭」復活を目指し、11月にプレイベントを計画する。

 リーダーで北大水産学部4年の川村菜月さん(21)=七飯町出身=は「復活に向けては理想だけでなく、資金調達なども考えていく必要がある。メンバーみんながやりたいことを吸い上げ、アイデアを形にしていきたい」と意気込む。

 プロジェクトに協力する地域の関係者とも意見交換し助言を受けた。仙石智義さん(42)=市地域交流まちづくりセンター長=は未来大3年生だった2002年に第2回大門祭実行委員長を務めた協力者の一人。「イベントの復活に取り組んでくれることが純粋にうれしい。当時学生として大人にお世話になった恩返しとして応援したい」と話した。

 いさりびウィズは9月に中間発表、12月に最終発表を行い、プロジェクトを総括する予定。

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