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十勝毎日新聞

スケボーパーク夫婦で手作り 離農し起業、製作に本腰【帯広】

 スケートボード(スケボー)やスノーボード(スノボ)の競技用障害物(セクション)製作を手掛ける「ニセントワークス」(帯広市大正町東3線94)代表の田中健太郎さん(37)が、会社敷地内にスケートボードパーク「Skate Park PLANT(プラント)」を造成した。7月末にプレオープンを予定している。スケボーもスノボも長くたしなんできた田中さんは「オリンピック競技にもなったスケボーを十勝でも気軽に楽しんでもらえるようになれば。アーバンスポーツ振興に貢献したい」と力を込める。

パークの運営を担う妻沙織さん(左)と健太郎さん

 田中さんは帯広市生まれ。帯広工業高を経て龍谷大機械システム工学科に進学。スノボは高校生から始めた。大学2年生の時に奥美濃(岐阜)のスキー場に住み込みでアルバイトして腕を磨き、スケボーも大学時に始めた。卒業後に帰帯し、祖父母から農業を引き継いだ。その傍ら、2012年にスノボのスロープスタイルで全日本選手権に出場した経験がある。

 練習に取り組む中、「環境があまり充実していない」との思いを募らせてきた。知識を生かし、10年ほど前から独学でスノボのセクションやコース作りを始めた。21年ごろにはスケボーのセクション作りも開始し、手探りながらも徐々に取引先を拡大。昨年、農業を畳み、今年1月に「ニセントワークス」を法人化した。

 スケボーパーク造成を後押ししたのは妻子の存在だ。昨年ごろから小学生、年長の子ども2人と妻の沙織さん(36)がスノボに加えスケボーを始めた。子どもたちが友達と一緒に楽しめる環境をつくりたいとの思いを募らせる田中さんを見た沙織さんが、パーク運営を担うことを決意。田中さんは、昨年関わった歌志内のスキー場のスノーパーク製作をやり遂げたことからも自信を付けた。

 パーク造成は田中さんと沙織さんの2人で5月中旬から始めた。敷地面積は約500平方メートル。解体してイベント会場などにも運べるランプや、クオーターパイプ、カーブボックス、バンクトゥバンク、レールなどのセクションをそれぞれ複数配置する予定。8月1日のオープンに向けて製作を進めており、「定期的に新しいセクションを用意し、配置を変え、ターゲットの初心者だけでなく上級者まで幅広い層に対応できるようにしたい」という。

 「PLANT」には植物が芽を出すように、スケートボードがこの場所から普及してほしいとの願いを込めた。沙織さんは「年齢問わず、生涯スポーツ、趣味としても楽しんでもらいたい」と話す。初心者も楽しめるよう、スケボーやプロテクター、ヘルメットも貸し出す(有料)。毎週土曜日にはキッズスクールも行う予定。BMXの練習にも利用もできる。

 「PLANT」は月曜定休。平日午前11時~午後9時。土日祝日は午前10時~午後9時。利用料金は1日1500円、フリー会員は月額5000円。料金の詳細やプレオープン日はインスタグラムで確認できる。

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