表彰状と付箋のたくさん付いた「帝王学」の本を手に笑顔を見せる平野さん

帝王学と稽古の教え、作文で堂々と発表

　剣道・伊達網代道場の平野未音奏さん（関内小６年）が、稽古を通し感じたことを作文して発表する「第４７回北海道地区剣道少年団研修会」で、小学生の部最優秀賞に輝き全国大会出場を決めた。剣道の先生の教えと帝王学との共通点を取り上げ、より剣道の奥深さ、魅力を感じて好きになっていく心の変化をつづった。

　全日本剣道道場連盟が主催する予選会。１１月１０日に砂川市であり、小学生の部には剣士９人が出場。１４００～１６００字の原稿を暗唱した。

　平野さんの題名は「私の剣道は帝王学とともに～たくさんの付箋が頑張りの証し～」。４年生の春から始めた剣道。５年生の時に出合った帝王学の本の内容と、剣道の先生の教えが似ていることに気付いた。挑戦し続ける大切さをはじめ、スリッパをきちんとそろえる、困っている人がいたら助ける、といった日頃の生活態度と、徳を積む大切さなど印象に残るページに付箋を貼り付けたことを紹介した。

　６年生になり選手に選ばれなかった悔しさ、それでも決して諦めずに努力を続け、秋の大会でレギュラーを勝ち取った喜びを書いた。その中で継続する大切さ、強い精神性を育むことのできる剣道が「『かっこいい』という理由だけでなく、心から大好きになった」。

　発表では、先生の話し言葉を声を低くまねるように話すなど工夫を凝らした。手話も交え、本番へ向けて歌舞伎の演目である「外郎（ういろう）売り」で活舌練習などをして準備。本番は「緊張したけれど楽しかった。一番良くできた」と振り返った。

　全国大会は来年３月９日に東京武道館で開かれる。全国９地区の代表が集結する。「一番になれるよう頑張りたい」と結んだ。