室蘭港利用促進懇談会でＰＲする青山市長（左）と参加者

　室蘭港利用促進懇談会が２２日夜、東京都内で開かれ、青山剛市長らが首都圏から集まった港湾利用関係者に室蘭港の活用と利用拡大を呼びかけた。

　同懇談会は室蘭市、室蘭港湾振興会、室蘭商工会議所などの主催事業。室蘭港に船舶や企業などを誘致し利用促進を図るポートセールスを目的に１９９２年から実施している。

　室蘭からは青山市長をはじめ同振興会の栗林和徳会長、室蘭商議所の中田孔幸会頭などが参加。首都圏からは、国土交通省北海道局の正岡孝港政課長をはじめ港湾輸送関連企業・団体から約９０社、２００人が出席した。

　青山市長はあいさつで「昨年就航した室蘭・青森の青蘭フェリーも物流、観光客とも好調。洋上風力の拠点でもあり、多くのクルーズ船も寄港し、観光客が室蘭に来ている。皆さんさらに盛り上げてください」とアピールした。

　報告では白熊良平副市長が室蘭港の近況として、２隻目のＳＥＰ船「柏鶴（はっかく）」の拠点になったこと、クルーズ船寄港に伴う書道体験などの文化交流、釣り文化振興モデル港に指定されたことなどを説明。津波災害を想定した政府主催の訓練が行われたことや、護衛艦「すずなみ」の一般公開などのイベントも盛況だったと紹介した。

　中田会頭は「ＳＥＰ船の拠点利用や大型クルーズ船の入港などでにぎわいを取り戻しつつあります。引き続き活用を促進して行くのでぜひ協力を」とあいさつし祝宴入り。最後は、栗林会長のお礼のあいさつで終了した。