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函館新聞

渡島の観光入り込み1160万人、コロナ前と同水準 道外客増える【函館】

 渡島総合振興局と桧山振興局は、2023年度の渡島、桧山管内の観光入り込み客数をまとめた。渡島2市9町の合計は前年比13・4%増の1160万4000人で、新型コロナウイルス禍前の19年度比で96・6%とほぼ同水準まで回復。桧山管内7町は同比20・1%増の135万7800人でコロナ前の水準を超えた。

 渡島管内は昨年5月のコロナ5類引き下げ以降、イベントが通常開催され、前年より137万1900人増加した。

 道内客は同4・6%増の661万1200人(57・0%)、道外客は同27・6%増の499万2800人(43・0%)で、全体に占める道外客の割合が増加した。日帰り客は同12・2%増の812万4500人(70・0%)、宿泊客は同16・4%増の347万9500人(30・0%)で、宿泊客の割合が微増した。

 月別にみると、すべての月で前年を上回り、イベントが通常開催された8月や、スターラックス航空による台湾の航空直行便が就航した2月は特に増加した。

 市町別にみると、函館市は国内外の観光需要回復で同16・2%増の528万5500人。北斗市は同49・5%増の91万7900人で、集計対象場所に市観光交流センターを加えたほか、道外客やインバウンドの増加も後押しした。七飯町は同5・5%増の195万8300人。2月の「雪と氷の祭典」は前年より1万人多い入り込みだったため、同月は前年比25%増となった。

 渡島の訪日外国人の宿泊客数は40万7900人で、同比約4・3倍で31万2900人増加。国と地域のすべてで増え、台湾は同6・6倍と伸びが顕著だった。渡島総合振興局商工労働観光課は「函館空港の国際線が再開し、台湾便がダブルトラック化したことが大きな要因」とする。

 桧山管内は厚沢部町を除く全町で増加。江差町では姥神大神宮渡御祭で4年ぶりに山車巡行が復活し、年間の入り込みは前年の2倍超に増加した。

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