デルフィニウムなどが出品された切り花品評会

【新ひだか】みついし花き振興会（浦東朝和会長、58戸）の第21回切花品評会が４日、三石本町の町総合町民センターのロビーで開かれ、三石歌笛の森山博明さん（58）出品のデルフィニウム（シフォンブルーＳＰ）が最優秀の新ひだか町賞に選ばれた。

　三石地区を中心に静内地区や浦河町の花き農家でつくる振興会は、道内一の産地であるデルフィニウムなどを「みついし花だより」のブランド名で全国に出荷。

　品評会は栽培農家の技術と品質向上、市場関係者との交流やＰＲを目的に毎年開催されており、今年もデルフィニウムやスターチス、ダリアなど78点を出品。この中から１次審査で27点が選ばれ、最終審査を経て優秀花を選んだ。

　会場には濃淡さまざまな青や紫、白のデルフィニウム、スターチスなどが並び、審査には町、みついし農協、ホクレン苫小牧支所、日高農業改良普及センター、花・野菜技術センター、ハル北海道（みついし花だより・フラワープレゼンター）、なにわ花いちば、旭川生花市場、Ｆ・Ａ・Ｊ、ブランディア、札幌花き園芸、世田谷花き、姫路生花、大田花き、南関東花き園芸、京都生花の職員ら道内外の専門家があたり、花・茎・葉の色沢、形状、総合的なバランスなどを細かく採点するため、真剣な表情で花に見入っていた。

最優秀の新ひだか町賞に選ばれた森山博明さん（右）

　最高賞の新ひだか町賞を受賞した新規就農10年目の森山さんは「初めて最高賞に選ばれてとてもうれしい。昨年は猛暑で土壌づくりに苦労した。これからも、三石の主力デルフィニウムを作り続けたい」と笑顔で話した。

　新ひだか町賞以外の入賞、市場賞の受賞者は次の通り。かっこ内は品目と品種。

　◇入賞

　▽みついし農協賞・優秀賞　三石西端・桐山昭彦（デルフィニウム・プラチナブルーＳＰ）▽ホクレン苫小牧賞・優秀賞　三石歌笛・松田純子さん（同・フラミンゴ）

　◇市場賞

　▽なにわ花いちば賞　静内田原・土肥康裕（デルフィニウム・ルチアパープル）▽旭川生花賞　浦河絵笛・松田一彦　ダイアンサス（キウイグリーン）▽Ｆ・Ａ・Ｊ賞　三石西端・浦東朝和（デルフィニウム・グランブルーＳＰ）▽ブランディア賞　三石歌笛・地原有紀（同・セリーネラベンダー）▽札幌花き園芸賞　三石歌笛・柏原農園（同・トリックイエロー）▽世田谷花き賞　三石本桐・佐々木一夫（デルフィニウム・シルキーホワイトＳＰ）▽姫路生花賞　三石本桐・塚本邦広（デルフィニウム・クリスタルラベンダーＳＰ）▽大田花き賞　三石歌笛・城地定男（エリンジューム・マジカルブルーラグーン）▽南関東花き園芸賞　三石西端・桐山昭彦（デルフィニウム・グランブルーＳＰ）▽京都生花賞　三石本桐・佐々木一夫（デルフィニウム・オーロラブルーインプ）▽ミヨシ賞　三石蓬栄・みついしダリア農園（ダリア・みっちゃん）