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函館新聞

七飯カーネーション共選 農福連携で成果 一般就労進む【七飯】

カーネーションの選別に励む利用者

 【七飯】JA新はこだて七飯営農センターのカーネーション共選で、農福連携が始まって今年で5年目を迎え、成果が挙がっている。共選の経験を経て一般就労に移行した障害者はこれまで約10人おり、JA側も繁忙期の人手不足解消に一役買っている。

 JAと社会福祉法人函館恵愛会(函館市深堀町)が契約を結び、今年は利用者10人が1日から共選施設で働いている。内訳はクレドホテル函館(就労継続支援A型)が4人、松陰プラザ(同)が6人。勤務時間は午前8時半~午後5時(休憩時間は90分)で、2人は残業に応じる。水・日曜を除く週5日勤務しており、9月末まで。

 JAによると、一般のパート従業員は高い賃金設定の職場に人材が集まるため、共選施設は集まりづらい状況。施設で働くパートは現在45人いるが、7~8月の需要期を乗り切るには、さらに人員が必要になるという。

 利用者は花の選別、ラッピング、箱詰め、出荷段ボール作りなどに励み、クレドホテル函館のサービス管理責任者の大久保真白さんは「個々の適性に合わせて配置している。一般のパートと交流し、社会性を身に付けてほしい。大人数を受け入れてくれる施設はないので、ありがたい」と期待を込める。利用者の一人で今年で2年目となる小林苺花さん(19)は「立ち仕事だが、仕事に没頭できるので自分には合っている」と話す。

 JA七飯営農センター生産施設課の壁坂俊哉係長(41)は「人員確保に役立っている。今後も継続したい」とする。 

 両者は農福連携の必要性にいち早く着目し、双方がコミュニケーションを取り、障害者が働きやすい環境整備を進めてきた。道南での農福連携の先進事例。

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