サメフライバーガー登場 福田海産が開発 小骨なく食べやすい【函館】
海産物卸問屋「福田海産」(函館市宇賀浦町、福田久美子社長)は、未利用魚の函館産アブラツノザメやホシザメを使った「函館サメフライバーガー」を開発した。小骨がなく、子どもでも安心して食べられると好評。サメ肉を広め、消費を増やすきっかけにしたい考えだ。
函館では、サメが捕れても食べる文化がなく、皮を剥くのに労力が掛かり、アンモニア臭がするとのマイナスイメージがあり、利用が進んでいなかった。一方で小骨がなく、高たんぱく、低カロリー、寄生虫が入りにくいなどの利点に着目、サメに付加価値を付けるためバーガーを開発した。
漁師からサメを生のまま直接仕入れ、新鮮なうちに処理。サメフライ、レタス、タルタルソース、2種類のトマトソースを特注バンズで挟んで完成。バンズは白ゴマ、黒ゴマをブレンドし、食感を良くしている。
6月1、2両日に函館アリーナで開かれた「ごちそうサマーフェス」で計220個を完売したほか、今月13、14日の函館マリンフェスティバル2024(市国際水産・海洋総合研究センター)でも売る。
一日40個を手作りし、毎週木曜に同社直営販売店、湯川寺(湯川町3)で販売。同社水産加工工場長の斉藤いゆさん(33)は「サメがおいしいんだと知ってほしい。リピーターも多く、サメ消費拡大にアプローチできる商品になれば」と話す。1個600円。
問い合わせは同社(0138・30・8833)へ。
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