座礁フェリー室蘭港に 現地調査完了、造船所で仮修理【室蘭】
苫小牧港・西港区で座礁した旅客フェリー「シルバーブリーズ(8901トン)」は、国土交通省運輸安全委員会の船舶事故調査官による事故原因の現地調査を終えた。現在仮修理のため室蘭港に停泊している。
調査を終えた同船は、4日午後7時に室蘭港入り。同船を運航する川崎近海汽船(東京)によると、修理箇所を確認した後、市内の造船所で仮修理を実施。航行可能になり次第、別の造船所に移動し本修理を行うという。
同委員会担当者によると、事故調査官が船長らに聴取した事故発生当時の経緯や収集した船の位置情報から航行データを分析し、損傷箇所の写真などをもとに事故原因の究明を続ける。
担当者は「原因解明が進む中で必要とあれば新たに聞き取り、現地調査を再度行う可能性もある」と述べた。
事故は2日午前1時5分ごろ発生。苫小牧港に入港する際消波ブロックに乗り上げた。事故調査官3人が3日に現地入りし、2日間にわたり調査を進めていた。
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