姉妹都市宣誓書に署名後、記念写真に納まる下道町長（左から２人目）と勝俣町長（同３人目）ら

　洞爺湖町と神奈川県箱根町の姉妹都市提携６０周年記念式典・祝賀会が４日、箱根町の湯本富士屋ホテルで開かれ、大きな節目を祝うとともに今後一層の友情を誓い合った。

　両町は恵まれた自然、温泉を生かした観光地。「芦ノ湖と富士山」、「洞爺湖と羊蹄山（蝦夷富士）」と共通する景観があることから１９６４年７月４日、姉妹都市提携を結んだ（当時は虻田町と箱根町）。これまで延べ１１００人を数える中学生の相互訪問などを実施しているほか、２０１２年には「大規模災害時等の相互応援協定」を締結している。

　記念式典には約６０人が出席。洞爺湖町からは下道英明町長をはじめ行政や議会、観光協会や商工会、農協などの代表者１７人が駆け付けた。あいさつに立った箱根町の勝俣浩行町長は「行政だけでなく民間でも続いた交流は貴重な財産」と式辞。下道町長は「両町の友情の輪は強く深く続くよう願います」と感謝の意を述べた。

　このほか式典では姉妹都市宣誓書署名や記念品交換、数々のスライドが映し出される中、代表者が壇上に上がり思い出話などを語った。

　両町は今年に入り記念事業として、洞爺湖は東京箱根間往復大学駅伝の出場校に地元産じゃがいも「とうや」を贈呈。５月の洞爺湖マラソンには箱根町民らが参加した。今後「ツーデーマーチ」や「箱根大名行列」など、両町のイベントに互いに訪問する計画になっている。