共選出荷始まる 生産量道内一 にいかっぷピーマン【新冠】
【新冠】道内一の生産量を誇る町特産「にいかっぷピーマン」の共選出荷が新冠町農協敷地内にあるピーマン集出荷選別施設で3日から始まった。目標販売額は前年実績より1億6756万円減の11億円を計画している。
町内のピーマン生産は、水稲転作に伴う補完作物として1984年(昭和59年)に生産農家2戸が導入。「にいかっぷピーマン」のブランド名で、徐々に生産戸数や作付面積を増やし、2002年に初めて販売額が3億円台を突破。近年は売り上げを大幅に伸ばしており、23年は猛暑により全国的な不作のなか、販売単価に恵まれ過去最高の12億6756万円を記録した。
今年は48戸(前年比1戸減)が作付けし、面積は25・4㌶(同0・1㌶減)のハウスで栽培。目標出荷量は前年実績を64㌧下回る2270㌧を計画している。5月12日に個選による初出荷があった。
3日には、約40戸の農家から持ち込まれたピーマン約5㌧の選果作業が行われ、農協職員5人、パート職員12人の計17人が黙々と作業に当たっていた。
梱包されたピーマンは、道内市場や関東、中京、関西方面に送られる。最盛期の7~8月には1日35㌧もの作業が行われる日もあり、共選出荷は11月上旬まで続く。
農協の畠山拓也農産課長は、「今年のピーマンの生育は、5月は暖かく順調に推移。道内シェアは、今年も60%を維持できると見込んでいる」と順調な生産に期待をかけている。
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