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苫小牧民報

子ども食堂でイタリアン料理提供 来月1日 苫小牧

苫小牧市豊川町の子ども食堂「FUNSTEPS(ファンステップス)」は6月1日、日吉町の飲食店・ピッツェリアポポラーレの協力で、ピザやペンネなどのイタリアンメニューを初めて提供する。保育園経営を将来の目標に掲げる同店の木村幸裕代表(36)からの申し出で実現した。木村さんは「子どもたちにとって楽しい一日になれば何より」と話す。

子ども食堂「ファンステップス」の草場さん(右)と、協力する木村さん

 「ファンステップス」は元教員の草場道子さん(35)が、子どもが安心して過ごせる居場所に―と昨年8月に開設。NPO法人ワーカーズコープが豊川町2の一軒家に設けている地域のフリースペース「みんなのおうち」を会場に毎月1回、カレーライスを振る舞っており、豊川小学校の児童を中心に30~70人の子どもたちが集まっている。

 1日のメニューは▽マルゲリータピザ▽タラのトマトソースペンネ▽サラダ▽ゼッポリーニ(揚げパン)―を予定。ピザは子どもたちがトッピングしたものを、同店が所有する移動式の窯で焼き上げる。ペンネに使うタラは、新ひだか町静内の大澤漁業部から寄贈された。同店のスタッフも駆け付け、子どもたちに本格イタリアンを提供する。

 木村さんは高校生の時に保育士という職業に関心を持ち、大人になって飲食業界に進んだ後も、保育園経営の目標を持ち続けている。昨年10月ごろに草場さんと知り合い、子ども食堂に足を運んで運営を手伝うなどしてきたが、「飲食店だからこそできることをしよう」とイタリアン料理のイベントを企画したという。

 木村さんは「子どもが命を落とす虐待事件が起きるたび、『子どもたちのために自分は何ができるのだろうか』と考えてきた」と語る。子ども食堂は子どもたちが楽しく過ごす場であると同時に、家庭や学校、友人関係などで困り事を抱えている子どもに周りの大人が気が付き、心に寄り添う場でもある―と考えており、「今後も活動が継続できるよう協力していきたい」と話している。

 子ども食堂「ファンステップス」は午前11時~午後3時。子どもは無料。大人には今後の子ども食堂の運営費として500円の寄付を呼び掛けている。

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