鈴なりの小さな花を咲かせるスズランをながめる来場者

【平取】町内芽生にある国内最大級の15㌶を誇るスズラン群生地で、25日から「すずらん観賞会」が始まった。25日はあいにく肌寒かったが７００人、26日は晴天に恵まれ１１００人。２日間で計１８００人が訪れ、会場に設けられた８４０㍍の遊歩道を家族連れや若いカップルがのんびり散策。

　８分咲きから満開を迎えた小さな花が鈴なりに咲き、スズランの姿や香りを楽しんでいた。今年で38回目。

　観賞会は、一時はスズランの乱獲、倒伏が激しく絶滅の危機に瀕したことから公開を中止した時期もあったが、町が長い年月をかけて保全管理に取り組み回復した。

　千歳市から訪れた福本優樹さん（32）・久美子さん（35）夫婦は「職場の人にびらとりのスズランの話しを聞きやってきた。思っていたより群生しているので驚いた。すごく良い香りがして来て良かった。職場の仲間たちにも宣伝します」と満足げに話した。

　町観光商工課の岩本大河係長は「これからちょうど見ごろになってきます。スズランの姿や香り、森林浴を楽しんでほしい。『ふるさと納税の相談窓口』も設置し、返礼品を持って帰れるものもあります。また『ニシパの恋人のトマト』や今年初めて販売した『びらとり酒粕まんじゅう』も好評を得ています。どうぞ足を運んで下さい」と来場を呼びかけている。

　25・26日には先着１００人に「根付きスズラン」がプレゼントされた。

　観賞会は６月２日まで行われ、同１日・２日は根付きスズランプレゼントやふるさと納税相談窓口も開設する予定。

　一般開放は６月３日～９日までの午前９時～午後４時まで。

　問い合わせは、役場観光商工課内（☎０１４５７・３・７７０３）へ。