願うは黄金に波打つ稲穂 早乙女姿で田植え挑戦 途別小の伝統行事【幕別】
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早乙女姿で田植えをする児童
幕別途別小学校(佐竹宏子校長、児童14人)で24日、伝統の田植え作業が行われた。子どもたちが泥だらけになりながら稲を植え、米作りを体験した。
途別地区は十勝の水田発祥の地の一つとされ、1986年に最後の水田がなくなった。それを機に米作りの記憶を未来の世代に受け継ごうと、翌87年から同校でもち米の栽培を始めた。
この日は校内の約0.7アールの水田に、もち米の品種「きたゆきもち」の苗2940本を植えた。児童13人に加え、地域住民約30人も立ち会った。
子どもたちは早乙女姿で田んぼに入ると、「コロ」と呼ばれる木製の道具を転がして目印を付け、1列に並んで苗を植えた。5年の女児(10)は「田植えは毎年やっていたが、コロを転がすのは初めて。意外と重たくて大変だった」と話した。
田植えを控えた20日には事前学習として、かつて途別で米農家を営んでいた横山武さん(88)を講師に招き、児童が当時の米作りを質問した。横山さんは米作りの作業の中でも水の管理が難しかったことや、田んぼのカエルの鳴き声や稲穂が黄金に波打つ様子が思い出に残ってることなどを語った。
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