河﨑秋子さん基調講演 来月1日、知床国立公園60周年シンポ【斜里】
【斜里】指定60周年を迎えた知床国立公園の記念シンポジウム「私たちは自然とどう向き合うか~知床らしい良質な自然体験と利用の心得」が6月1日午後2時から、斜里町公民館ゆめホール知床文化ホールで開かれる。別海町出身で今年、第170回直木賞を受賞した河﨑秋子さんが基調講演するほか、有識者らによるパネルディスカッションが行われ、改めて自然と人間の共生について考える。
知床国立公園は1964年6月1日、斜里、羅臼の両町と周辺海域を含む約6万㌶を国内22番目の国立公園に指定。2005年には同公園域を含む一帯約7万1100㌶が世界自然遺産に登録された。豊かな生態系と景観を有する一方、自然体験に内在するリスクへの対応やヒグマなど野生動物との適切な距離が課題に挙がっている。
シンポジウムでは、自然の向き合い方と公園や周辺地域の在り方を考えることを目的に開催。河﨑さんは「100年先まで続く人間と自然のありかたを」と題して講演する。パネルディスカッションは、河﨑さんと知床財団の秋葉圭太氏、羅臼高校の石井渓人氏、ゴールドウィン取締役専務執行役員の森光氏、LANTOKOの藍屏芳氏がパネリスト、北海道大学大学院の愛甲哲也教授がファシリテーターを務め「知床らしさから考える人と自然との距離」をテーマに意見を交わす。
定員約500人で参加無料。事前申し込み不要。問い合わせは環境省ウトロ自然保護官事務所0152(24)2297へ。
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