名寄産の酒米「きたしずく」を100%使用した純米吟醸「名寄きたしずく」の生酒(製造元・上川大雪酒造)が、11日から名寄市内限定(480本限定)で販売される。同酒を卸している丸徳木賀商店(木賀義友社長)は「今年から『名寄彗星』『名寄きたしずく』の2本立てでの販売。多くの方々に味わっていただきたい」と話している。
酒の原料となっている酒米「きたしずく」は、市内風連町瑞生の中野清隆さんが栽培。昨年、初めての酒米づくりに挑戦し、純米吟醸「名寄きたしずく」が完成した。
同商店によると、北海道の酒米は「吟風」「彗星」「きたしずく」の3種が主流とのこと。中野さんは「きたしずく」の栽培に着手。酒造りに当たっては、既存の「名寄彗星」との違いを明確にするべく、精米歩合を変えたいという製造元の希望もあったという。
「名寄彗星」は精米歩合60%の特別純米だが、「名寄きたしずく」は精米歩合50%の純米吟醸。アルコール分16%。同商店では「精米歩合でみると大吟醸クラス」という。
上川大雪酒造では「みずみずしく、柔らかな口当たりとほのかな吟醸香の生酒」と説明。同商店では「生酒特有の『シュワッ』とした口当たりが特徴。雑味がなく飲みやすく、フレッシュな味わい。米由来の甘味も楽しむことができる」とのこと。
1本720ml入り。同商店、道の駅「もち米の里☆なよろ」、西條名寄店、ローソン、セブンイレブン(一部)、市内各小売店での取り扱い(要冷蔵)。贈答用の需要も見込み、化粧箱も用意。
また、4月下旬には火入れ(加熱処理)した純米吟醸「名寄きたしずく」も販売される見通し。
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