【根室】根室、浜中、釧路で道場を構える極真会館北海道佐藤道場（佐藤高貴師範、根室）で鍛錬を重ねる中高生２人が、極真空手の全国大会に出場する。２年連続の出場で、不本意に終わった昨年の悔しさをバネに飛躍を期している。６日には根室市役所を訪れ、健闘を誓った。 　大会は、１０日に横浜武道館で開催される第３回極真全日本ジュニアファイナルカップ。

　出場するのは高校生男子軽量級組手の佐藤心さん（１６）＝根室高校１年＝と、中学１年生男子重量級組手の梅井爽良さん（１３）＝根室市立柏陵中学校１年＝の２人。昨年の同じ大会で佐藤さんは２回戦で、梅井さんは初戦で敗退を喫している。

　２人は、昨年１０月に釧路市で開催された第１４回オープントーナメント北海道空手道選手権大会で、ともに準優勝の成績で全国出場を決めた。佐藤さんは昨年１１月の世界大会に日本代表としても出場している。

　市役所に石垣雅敏市長、波岸克泰教育長を訪ね、３歳から空手を習い始めた佐藤さんは「良い結果は残せなかったが世界大会という大きな舞台も経験できたので、その経験を生かして全日本で優勝を目指したい」。小学１年生から始めた梅井さんは「練習の集大成だと思うので、緊張感を楽しみながら優勝を目指したい」と決意を披露した。

　石垣市長は「昨年も出場した大会。会場の雰囲気にのまれることなく実力を発揮してほしい」などとエールを送った。極真空手は寸止めではなく直接打ち合う打撃型の空手で、出場する大会も打ち合いを行う。

必勝のエールを送る市長、教育長らとポーズをとる（左２番目から）佐藤師範、佐藤さん、梅井さん