十勝和牛振興協議会(宮前裕治会長)の肥育部会(蛯原一部会長)は12日、都内の東武百貨店池袋店で22日まで開かれている「ぐるめぐり 冬の大北海道展」で、十勝和牛をPRした。
十勝和牛に着目した豊平館厨房(札幌、杉山隆社長)は、2011年ごろから共励会の上位牛を買い付け、ステーキ弁当として同展で提供している。今回は昨年12月の第39回十勝和牛枝肉共励会で最優秀賞に輝いた音更町山川農場(山川克之代表)の枝肉を使い、実演販売した。
2万7000円の「王様ステーキ弁当」は、昆布だしで熟成させたサーロインとヒレをふんだんに使用。さしが入ったヒレは見た目も美しく、肉のうま味やとろける食感が楽しめる。「チャンピオンステーキ弁当」(3564円)にも山川農場の十勝和牛が使われている。
12日に会場を訪れた山川代表や蛯原部会長ら十勝関係者5人は弁当販売に協力し、十勝和牛の魅力を消費者に伝えた。山川代表は「消費者の喜んだ顔を見られてうれしい。生産意欲につながる」と話した。杉山社長は「十勝和牛は高品質で生産が安定し、安心して使える。固定客は多く、十勝和牛ブランドは広がっていると実感している」と語った。
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