最大震度７を記録した能登半島地震発生から１１日が経過した。日に日に被害の深刻さが明らかになるにつれて、室蘭市内でも飲食店で売り上げを寄付する動きが出るなど、支援の輪が広がっている。

サンドママ

１月分の売り上げを寄付する厚焼き卵サンド＝サンドママ本店

　サンドイッチ専門店・サンドママ（本店・高砂町）は同店人気メニューの厚焼き卵サンド（税込み４３２円）の１月分売り上げ全額を石川県に寄付する。

　同店運営会社・アクトプランニングの福士篤代表取締役は「人ごとではない。何か自分にできることはないか考えた」と寄付を決めた。厚焼き卵サンドは同店オープンからの人気メニュー。イタンキ昆布で取っただしを使った厚焼き卵が多くの市民らから好評を得ている。

　室蘭の特産を使ったサンドイッチの売り上げを寄付することで「お客さまとお店一体で、室蘭全体として応援したかった」（福士代表取締役）と強調する。同店の紙谷萌好店長代理（２１）は「微力でも被災者の力になってもらえたら」と話している。

ビーチパラダイス

寄付対象メニューの「極太麻婆春雨」＝ビーチパラダイス

　アジアンカフェ・ビーチパラダイス（中島町）では昨年１０月から提供を始めた新メニュー「極太麻婆（マーボー）春雨」（税込み１２８０円）の１月分の売り上げの一部を石川県に寄付する。

　同店では、日々のニュースを目の当たりにし「少しでも協力し、できる限りのことをしたい」と寄付を決めた。「極太麻婆春雨」はモチモチ食感の極太春雨に、辛味が効いた濃厚タレが病みつきになる一品。店頭のほか、出前サイト「出前館」での宅配サービスでも評判なため、少しでも協力できる同メニューを対象に選んだ。

　同店は、避難生活を強いられている人たちが大勢いるとし「一日も早く元の暮らしに戻ってほしい」と願っている。