武田さん（左）の話に耳を傾ける参加者たち

【平取】町主催の木育推進事業「木育教室」が10月29日、町中央公民館などで開かれ、町内の小学４年～６年生13人と関係者ら24人が参加して木の大切さなどを学んだ。日高振興局林務課、同森林室平取事務所、沙流川森林組合の協力。

　子どもの頃から木や森林に触れることで、森林の大切さや関りを知り、人や自然に思いやりを持てる豊かな心を育むことを目的に実施。

　この日参加者たちは、中央公民館近くにある義経公園を散策。森林室平取事務所の武田砂名夫さんが「皆さんの周りの木の名前をおぼえて、いろいろな木があることを知ってほしい。町の木は『カツラ』であり、ハート形で縁がギザギザした葉が特徴。秋になると甘い香りを放ち美しい紅葉になる。柔らかくて加工しやすいため、建築資材や家具などに使われる」と説明したほか、ミズナラやコナラ、ヤマモミジなど８種の木を紹介した。

　参加者たちは学習した葉や実を各自で拾い集め、中央公民館に戻ったあとは「フィールドビンゴ」で楽しみながら名前を覚えた。また、木の枝を切り鳥の鳴き声に似た音を出す道具「バードコール」を作って小鳥を身近に感じられる笛作りにも取り組んだ。

　参加した平取小４年の池田春翔（はると）君は、「初めて参加した。いろいろな木の葉や実の名前を覚えられて良かった。サクラの葉には蜜が出るところがあり、アリが寄ってきてアブラムシを食べてくれることがわかった。知らないことを知れて良かった」と話した。