東京五輪ハンドボール代表土井選手ら講習会で小中高生に技術伝授【釧路市】
日本ハンドボールリーグに所属する「ジークスター東京」の講習会が8日、ウインドヒルくしろスーパーアリーナで開かれた。2020東京五輪で主将を務めたLW土井レミイ杏利選手(34)ら、第一戦で活躍するプレイヤーが指導に当たり、釧路の小中高生に技術を伝えた。
同アリーナで8、9の両日に開かれている、道内の小学生対象の大会である「マーシュチャレンジ2023U12ハンドボール大会」の実行委員会の主催。日頃触れ合うことのできない日本を代表する選手と交流することで、ハンドボールの楽しさを再確認してもらい、練習の活力や同リーグへの関心を高めてもらおうと企画した。
同実行委の中川満則委員が同チームの佐藤智仁監督(38)と親交があり、開催が実現。佐藤監督と土井選手のほか、RW柴山裕貴博選手(31)、GK甲斐昭人選手(36)が来釧した。講習会は小学生と中高生の部に分けて行った。
このうち、小学生の部には約50人が参加。パス練習やシュート練習を通して、飛んでくるボールにリズムを合わせられるようになったり、仲間がどこにいるかを把握できるようになるといったコーディネーション能力を養った。終了後には質疑応答も行い、選手らは真剣に回答、助言した。
地元のクラブチーム「メーヴェン釧路」に所属する田中唯翔さん(釧路美原小6年)は「プロ選手の風格があったし、特別な体験ができた。教えてもらったことを意識しながら今後の練習に取り組んで、大会で勝ちたい」と笑顔を見せていた。
土井選手は「地方の子ならではの純粋さがすごいあった。ただ楽しい思い出だけでなく、いろんなことを聞いて、身に付けて帰ってほしかったので、厳しく言ったこともあったが、みんな一生懸命取り組んでいて、教えがいがあった」と話した。
同リーグは7月に開幕。日々熱戦を繰り広げており、同チームは現在4位に位置している。「一個一個目の前の試合を勝って、プレーオフで優勝する。なかなか釧路で試合をすることはないが、遠くからでもジークスター東京の動向を追って、応援していただけたら」と声援を求めた。
9日の大会では、佐藤監督と3選手が各ベンチに入り、小学生の選手らに声掛けをする。午後からは再度講習会を実施する。
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