カレーショップ・インデアンを運営する藤森商会(帯広市、藤森康容社長)は、新たにインデアンルーの冷凍パックを商品化した。湯煎か電子レンジ加熱で手軽に人気店のルーが味わえる。7日から長崎屋店(旧長崎屋帯広店内)限定で試験販売する。
牛肉や数十種類のスパイスを熟成させた定番の「インデアンルー」のレシピを、再加熱を前提に専用に調整し、急速冷凍させた。秘伝のスパイス調合を担当する司令塔、藤森社長は「食材の細胞を損なわず、味の変化がほとんどないよう、店の味を再現させた」と説明する。
同社には以前から「土産で買いたい」「ストックしたい」など保存商品を要望する声があった。約30年前と22年ほど前に、レトルトや冷凍で商品化に挑戦したが、「思ったように再現できず、断念した」(藤森社長)経緯がある。
今回は国のコロナ支援の事業再構築補助金を活用し、急速冷凍機や包装機器などを導入、工場改装も進めた。パッケージには店のキャラクターなどを配した。1パック(200グラム入り)500円。
藤森社長は「断然、湯煎がお薦め。状況を見て取扱店舗の拡大などを進める」と説明する。
長崎屋帯広店は直営部門が抜け、キーテナントのフクハラも9月末で営業を終了、施設自体、来年3月末に閉館予定。藤森社長は「以前より人の往来が減少し、他店よりも新たなことに挑戦できる。近くデリバリーの実施も検討。先週から新たに始めた公式インスタグラムに情報を発信していくので見てほしい」としている。
営業時間は午前10時~午後7時半、火曜定休。
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