８月に行われた後志大会で３位に入賞した室蘭尚志道場の２チーム

　室蘭の剣道場・室蘭尚志道場（松辻行彦館長）が、第６９回後志地方剣道大会の小学生の部で２チームが３位入賞を果たした。７月の全道大会でもベスト１６の成績を残し調子は上向きだ。今月には４年ぶりに室蘭で道南剣道大会（室蘭民報社主催）があり、剣士たちは上位進出を目標に稽古に熱を入れている。

　後志大会は全後志剣道連盟連絡協議会が主催して８月２７日、倶知安町であった。「後志地方」の大会だが、札幌や胆振から小学生の部には２９チームが出場。５人制の団体戦、トーナメント戦を行った。

　「尚志」のＡ、Ｂ両チームとも３回戦まで突破。準決勝は、Ａチームが札幌のチームに１対１で勝者数、取得本数が同じとなり代表戦の末に惜敗。Ｂチームは優勝した伊達網代道場に敗れ涙をのんだ。松辻館長は２チーム入賞に「全員で上を目指す意識の統一ができていた」と頬を緩ませた。

　７月に札幌であった小学生が最も目標とする全道大会で、「尚志」として２度目のベスト１６入りを果たすなどチームの状態はいい。部員数も各道場部員確保が課題となる中、小学１年生から中学３年生まで２３人と活気もある。

　道南大会は２３日に栗林アリーナ（室蘭市入江町）で開催する全道規模の大会。久々の地元開催で稽古にも熱が入る。小学生キャプテン林京志郎君（室蘭市天神小６年生）は「優勝できるようみんなで力を合わせ頑張ります」。松辻館長は「仲間を信じ、チームワークを生かして試合をしてほしい」と指導に力を入れている。