十勝総合振興局は9日、ブドウ品種「山幸」を使った十勝産ワインとナチュラルチーズの魅力を発信する特別講座を都内で開いた。十勝の生産者が、製品に込めた思いやこだわりを伝えた。
都内のワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン青山校」との連携事業。国際ブドウ・ワイン機構(OIV)に品種登録された山幸の認知度を高めるため、ワインに精通した首都圏富裕層を対象に企画した。
オンラインを含め40人が参加。ワインスクール講師の山田貢さん、北海道観光大使のフリーアナウンサー水野悠希さんが進行を務めた。十勝ワイン(池田)の東億さん、相澤ワイナリー(帯広)の相澤一郎さん、しあわせチーズ工房(足寄)の本間幸雄さん、広内エゾリスの谷チーズ社(新得)の寺尾智也さんが、オンラインや映像で製造秘話や苦労などを紹介した。
東さんは寒さに強い品種として開発した山幸のワインが誕生するまで35年かかり、「先人たちの汗と涙の結晶」と説明。ブドウの完全無農薬栽培にこだわる相澤さんは「収量は少なくなるが、おいしい物を長く作っていきたい」と話した。生産者の思いを聞きながら、参加者は山幸を使ったワインとチーズを味わった。
山田講師は「山幸は、ワインの味の骨格を作る酸が強いのが特長。病気に強いのも魅力で、暖かな地域でも栽培にチャレンジすることが必要」との認識を示した。十勝総合振興局商工労働観光課の岩瀬公治主査は「十勝の風土や食文化を感じてもらい、観光誘客や交流人口拡大につなげたい」と話した。
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