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日高報知新聞

インド人の子どもたちと交流 浦河町立東部保育所 外国人家庭の受け入れを実施【浦河】

歌遊びで交流する東部保育所園児とインド人の子どもたち

 浦河町は、町立保育所の空き定員を活用した外国人家庭の受け入れを今年度から実施している。杵臼の町立東部保育所では6月から実証を開始し、6月15日は外国人家庭3世帯7人、8月3日は5世帯14人、同17日は4世帯11人、9月5日は2世帯6人の受け入れを行い、延べ38人が利用している。利用するインド人の親子たちは回数を重ねるごとに笑顔が増えている。

 受け入れは、移動手段がなく地域との関りが少ない外国人の子育て家庭を対象に、現在試験運行中の町乗り合いバス(デマンドバス)を活用して町立保育所が実施する保育所開放事業「あそびの森」を利用を促進し、外国人の子育て家庭の孤立化を防ぐ目的に実施。

 「あそびの森」は、町内在住の就学前で幼稚園や保育園に在籍していない子どもとその保護者を対象とした保育所開放事業。今年6月からは東部地区に多く在住する外国人家庭を対象に実証を開始。日本の手遊び歌を歌ったり、園庭遊具やホールなどで園児や職員と一緒に遊びを楽しんでいる。毎月第1・第3木曜日の日程(希望に応じて随時も可能)で実施。

 7日に行われた受け入れでは、インド人の5世帯12人(保護者5人、0~4歳の子ども7人)と東部保育所から12人の園児、4日からふるさとワーキングホリデーを利用し、ヒンディーサポート(インド人の生活支援)として従事しながら町に滞在しているヒンディー語が堪能な埼玉県の堀越優美(ゆうみ)さん(28)と大阪府の大学生・八尾葵さん(20)、町地域おこし協力隊の稲岡千春さんも通訳として参加した。

 最初に園児たちと一緒に歌遊びをしたあと、町地域おこし協力隊の高畠敦子隊員を講師に英語の音楽を聞きながらみんなでダンスを踊った。縁日ごっこでは金魚すくいやくじ引き、ヨーヨー、輪投げなど日本の縁日に挑戦し、インド人の子どもたちは何度もチャレンジしながら楽しんでいた。0歳の娘の参加したプシュパ・カンワールさん(26)は「すごく楽しかった。日本語が全く話せないのでヒンディー語を話せる人がいるのはうれしい。また利用したい」と喜んだ。

 町によると、現在6歳未満の外国人の子どもは20人。このうち17人がインド人で4人が就園しているという。担当する町子育て医療課の田村宜秀係長(41)は「今回で5回目の開催。日を重ねるごとに親子ともに笑顔が見られるようになった。今は毎月2回の開催だが、回数を増やすなど検討し、保護者の交流の場としても、多くの人と関わりながら就園につなげていきたい。外国人も日本人と同じようにサポートしていけたら」と話していた。

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