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網走タイムズ

コミュニケーションとは? 札幌大教授が出前講義 網走南高定時制

コミュニケーションを考えながら、大学の講義を体験した

 【網走】網走南ケ丘高で「大学出前講義」が行われ、生徒がコミュニケーションについて学んだ。

 大学の講義を体験することで、生徒の進路に対する意識を向上させるとともに、広い視野を育てるのがねらい。札幌大の小嶋義勝教授が「コミュニケーションを考える~話せば分かる?分からない?」のテーマで講義を行った。

 最初に、言葉を介さずに目的を達成できるかを実験した。

 生徒から代表1人を選び、その人の誕生日を中心にして、全生徒の誕生日を言葉を使わずに確認し、日付順に並ぶことができるかというもの。

 生徒たちは身振り手振りでお互いの誕生日を確認していたが、そのうちスマホを介して確認する方法が広まり始め、小嶋教授があわててスマホを禁止にする一幕も。

 現代っ子ならではの手法もみせながらの挑戦だったが、5分ほどで並び順が完了。1人ずつ誕生日を確認していくと、日付順になっていなかったのは4人となり、言葉を介さないコミュニケーションの難しさを実感した。

 言葉で説明しても、人によって受け取め方が変わる実験では、小嶋教授がいわるゆ「絵描き歌」のように図形の種類や描く位置を指定。生徒たちがどのような絵を描くかを確かめた。

 小嶋教授の指示は「まるを書いて」「そこに三角を2つ書いて」「下に四角を書いて」「真ん中に縦線を書いて」の4つ。特に「そこ」を「底」ととらえるか、それとも指示詞の「そこ」と受け止めるかによって、最終的に出来上がる絵が変わるという。

 4つの指示を聞き終えた生徒が描いたのは、漫画に出てくるおでんのようだったり、ロボットの顔のようだったりと、さまざま。生徒同士で見せ合って笑う一方、言葉だけでは正しく伝わらないことを実感した。

 このほか、歩く姿でその人の感情を読み解く実験、アで始まるうれしい言葉探しなど、コミュニケーションについて考える実験に取り組んだ。

 最初は緊張ぎみだった生徒たちも、実験に取り組むごとに少しずつ緊張がほぐれ、講義を楽しむように変化。みな積極的に発言するようになり、教諭も驚くほど。コミュニケーションを学ぶと同時に、実験を通して生徒間のコミュニケーションをより深めることができたようだ。

 同校定時制では、社会人に必要なコミュニケーションを重要視しており、さまざまな場面を通して生徒たちがコミュニケーションを学ぶ場を設けている。  今回の出前講義もそのひとつ。定時制の堀籠美羽教諭が、札幌大の卒業生なことから小嶋教授に依頼し、実現した。

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