高温続き、例年より1週間以上早く
例年になく暑い日が続いた今季、胆振西部では一足早い稲刈りが行われている。刈り取りの適期が早まり、農家らは作業に追われる。米どころ、洞爺湖町財田地区では8月下旬から黄金色の田んぼにコンバインが入った。地元農協などによると、収穫作業は例年より1週間から10日ほど早いという。
同地区の宮内農園(佐々木哲三さん経営)は、12ヘクタールに「ゆめぴりか」「ななつぼし」「おぼろづき」を作付け。「これまでで最も早い」(佐々木さん)という8月26日から刈り取りを始めた。青空が広がった4日は赤トンボが飛び交う中、佐々木さんが運転するコンバインが次々と大きな稲穂の付いた稲を収穫していた。
毎日の平均気温を加算する「積算温度」から刈り取り適期を見極めるという。佐々木さんは「だんだん収穫の時季が早くなっている」と近年の傾向を話す。暑さの影響を心配したが「出来は上々。いい味になっている」。財田米の魅力を伝えるため生産者らがアピールに力を入れていることに触れ「豊潤で甘みのある米をたくさんの人に食べてほしいですね」と汗を拭った。
伊達市も長和地区など田んぼが黄金色となっている。伊達市農協などによると、生育は大幅に進んでおり、すでに収穫している農家もあるという。収穫のピークは今月中旬ごろとみている。
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