地域防災マスター認定目指し 道の研修会、34人が対応学ぶ【別海】
【別海】日ごろの防災活動や災害時の防災リーダーとして活動する人材を養成する「北海道地域防災マスター認定研修会」(根室振興局主催)が2日、役場庁舎で開かれた。別海開催は2013年以来2回目で、12~63歳の34人が参加。防災講座、避難所運営ゲームなどを通じ、災害時に必要な対応を学んだ。
地域防災マスターの役割や避難所運営ゲーム「Doはぐ」、気象・災害リスク、応急救護の講座を行い、同振興局や釧路総合振興局、釧路地方気象台、別海消防署の職員が講師を務めた。
このうち、静岡県で開 発された避難所運営ゲーム(HUG)に積雪寒冷の厳しい気候面などの観点を加えた北海道版「Doはぐ」の講座では、参加者が4~5人ずつ8班を編成。仮想の学校を避難所に見立て、被災者の情報が記載された「避難者カード」の内容に従って、平面図などに誰をどのスペースに収容するかや、ごみの集積場所、ストーブ、ポータブルトイレの設置場所などを決めた。ペットや病人への対応についても話し合った。
地元の中学生2人も参加し、研さんを積んだ。災害発生時、自分の身だけではなく、周囲の人も守りたいと思って参加したという、渡邊虹埜さん(12)は「難しかったが、日常でも何を準備しておけばよいのか分かった」と話した。ハザードマップを見て、家族全員で災害時のことを話し合う必要性を再認識した原井瑞穂さん(12)は「Doはぐではいろいろな人がいて、どの部屋に収容するのかなど決めるのが難しかった」と笑顔で感想を語った。
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