【根室、別海】第４２回全国豊かな海づくり大会北海道大会（１６、１７日）の厚岸町での開催を控え、全道的な機運醸成を図る「大会記念リレー放流」が８月３１日、根室市と別海町で開かれ、カレイの高級魚で知られるマツカワの稚魚５万３６６９匹を放流した。

　同大会は水産資源の保護、管理と海や湖沼、河川の環境保全、漁業の振興と発展を図ることを目的に、１９８１年から全国各地で開催しており、北海道では８５年の第５回大会以来３８年ぶり２度目の開催。リレー放流は８～１０月末に道内１１振興局の３３カ所でヒラメ約４万４０００匹、マツカワ約３万６０００匹を放流する。

　昨年度に続き、根室管内栽培漁業推進協議会が２００３年から例年行っている放流をリレー放流として実施。今年度は８月１日から別海町ニシン種苗生産センターで中間育成。３１日は平均約１０・２㌢に育ったマツカワの稚魚を、リレー放流分を含め、別海町の床丹地先に４万２８９３匹、根室市の桂木地先に１万７７６匹を放流した。

　このうち、桂木地先では午後４時ころ、トラックでマツカワの稚魚が運搬され、市内各漁協職員や市水産研究所の職員らがホースを使って海へ放流したほか、市や振興局の職員、インターンシップで来根中の東海大学静岡キャンパスの学生らがバケツで行った。

バケツでマツカワの稚魚を放流する様子（根室）