書籍や文具などを販売する「リラィアブルブックスルート３８号店」（釧路市鳥取大通９）が２０日の営業をもって閉店する。日本製紙釧路工場の紙・パルプ事業撤退に伴う近隣の人口減少が主な要因で、人手不足や店舗の老朽化もあり、数年後の同地域の人口を判断し、利益が出ているうちの撤退を決めた。

　運営するのは書籍や飲食などの大型複合店を道内外で１１店舗展開するリラィアブル（本社・春採５、佐藤暁哉社長）。同店は１９９４年６月に開店。土地、建物は同社所有で店舗は２階建。１階は書籍・文具コーナーで売場面積は２５５平方㍍、店舗内のミスタードーナツが３５平方㍍。２階は事務所。現在約３０人のスタッフが働いており、閉店後は他の店舗に配属される。

　 同社によると書籍・文具の売り上げは安定し店舗自体の売り上げは悪くなく、特にミスタードーナツ事業は全店舗で売り上げが伸び続けて好調だ。しかしルート３８号店は近隣の人口減少から従業員の増員を望んでも集まらない状況が続いていることから、スタッフを他の店舗に配置することで安定的な店舗運営にできると判断。また、店舗の老朽化による改修工事も増えていると説明した。同店舗では２０日までの期間、地域住民へのこれまでの感謝を込め、文具品全品３０％割引きで販売している。

　閉店後の跡地はリユース商品販売、ゲームセンターを道内外で運営する「万代」（本社・宮城県）が入居し、１０月以降にオープンする。

　 佐藤社長は「２９年間ご愛顧頂き、誠に感謝しています。コーチャンフォー釧路店、リラィアブルブックス運動公園通り店を引き続きご愛顧お願いします」と話している。

２０日の営業をもって閉店するリラィアブルブックスルート３８号店