「ようこそ涼しい釧路へ」 伊丹線2年ぶり季節運航開始【釧路市】
全日本空輸(ANA)の釧路│伊丹線(大阪)の今年度の季節運航が11日始まり、大阪発の初便に搭乗した乗客165人が釧路空港に降り立った。到着ロビーでは、出迎えた家族でにぎわい、くしろ広域観光誘致推進協議会(会長・蝦名大也釧路市長)のメンバーらが横断幕を掲げ歓迎。伊丹線の運航は新型コロナの影響により昨年運休したことから2年ぶりで、15日までの期間1日1往復運航する。
伊丹線は1992年7月から旧日本エアシステム(JAS)により運航されていたが、関西空港開設に伴う路線変更で94年9月に廃止。以降、同路線の運航はない状況が続いていたが、関西方面で夏の北海道観光に対する人気の高まりにより、2003年にANAによる季節運航が開始された。運航機材は737─800(166席)。ダイヤは伊丹発午後0時55分、釧路着同2時50分。折り返しの釧路発が同3時25分、伊丹着同5時25分。
この日は20分遅れの午後3時10分に到着。同協議会のメンバーは法被を着用し鳥取市の「すなば珈琲」のドリップコーヒーや地場産の菓子、市内の観光パンフレットなどの詰め合わせを到着客一人一人に手渡した。家族4人で奈良県から観光に訪れたという山本裕貴さん(13)は「道東には毎年恒例で来ていて、今回は1週間の滞在で阿寒湖に3泊する。阿寒でカヌーを楽しんだり、自然を満喫したい」と笑顔で話していた。同協議会のメンバーで市観光振興室の竹内元章観光開発主幹は「関西便は頻繁にないので、伊丹線の季節運航はとてもありがたい。釧路へ飛んでいること、こちらから関西へ飛んでいることを広く情報発信していきたい」と話している。
伊丹空港への折り返し便は126人が搭乗。12日の伊丹発もほぼ満席で、15日までの期間中の予約率は延べ80%となっている。
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