全国水産食品技能コンテストで総合優勝 函館水産高校3年小林さん【北斗】
【北斗】函館水産高校(黒島裕司校長)品質管理流通科3年の小林歩夢さん(18)が、「第21回全国水産・海洋高校食品技能コンテスト」(7月25、26日、東京海洋大)で総合優勝に輝いた。同校の生徒による総合優勝は2年連続4回目。小林さんは「まさか優勝できるとは思っておらず、驚いた。結果を残すことができてよかった」と笑顔を見せる。
今大会は全国から12校、17人が出場。コンテストは筆記と実技が行われ、筆記は食品技能検定第1類~第3類の全範囲に関する選択や記述問題、実技は基本実技として「アジのさばき方」、応用実技として「有機酸の定量」が出題された。
筆記は自宅で自学自習を中心に、実技は放課後の時間を利用し、学校で繰り返し練習。6月末に期末試験、7月中旬には学校祭が重なり、コンテスト対策に集中できなかった期間も少なくなかった。「本番では緊張から実力が出せなかった。筆記は予想と違う問題が出題され、正直手応えは全くなかった」と謙そんするが、結果は筆記競技で優勝をつかんでの総合優勝となった。
小林さんは「大会に慣れておらず、コンテスト当日までとても不安だった。自分を応援し、サポートしてくれた先生たちのためにも、やるしかないと思った」と振り返った。
大会で引率も務めた同校品質管理流通科の大山知幸教諭は「今年は冒頭のわずかな時間しか見守ることができなかったが、有機酸の定量はそつなくこなし、アジは基本に忠実にさばくなど、全体的に落ち着いていた印象」とし、「出場が決まってからあまり時間もなかったが、よく頑張ってくれた」と努力をたたえた。
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