母親に教わりながら料理を作る子ども

　【網走】親子で楽しく料理しながら食育を学ぶ市食生活改善協議会（吉阪一子会長）の「親子チャレンジクッキング」が、市保健センターで開かれた。

　夏休み中の子どもとその親、合わせて15人が参加した。

　メニューは「大きくなーれ！カルシウムせんべい」「サラダチキンの巻き巻きサラダ」「頭スッキリ！ツナのシンプルスープ」の３品。

　せんべいにするご飯をつぶしたり、ギョーザの皮で具材を巻いたりと、どれも親子で楽しみながら作れて、必要な栄養素もしっかり摂取できるように工夫されている。

　また、子どもでも作り方が分かるよう「なべにだしじるをいれてちゅうびにかけ」など、レシピはすべてひらがなやカタカナで書かれている。

　子どもたちは、親に教わりながらフライパンで巻き物を焼いたり、沸騰した鍋に乾燥ワカメを入れたりと、みな一生懸命。横で見ていた母親から「上手に焼けたね」とほめられると、思わず笑顔がこぼれていた。

　出来上がりはみんなで試食。自分で作った料理は、おいしさもひとしお。みな「おいしい、おいしい」「もっと食べたい」とほおばっていた。

　「親子チャレンジクッキング」は、子どもの食育を推進しようと、同協議会が毎年、夏休みと冬休みに開いている恒例行事。

　特に①食べ物の味が分かる②元気な体が分かる③料理ができる④食べ物の命を感じる⑤食べ物を選ぶ」―の５つの「力」を育むことを主眼にしており、レシピもこれらに沿ったものを取り上げている。

　吉阪会長は「料理の体験や食育、また夏休み中なので自由研究のテーマにもなれば」と話していた。