広尾高校の生徒が、地場産の灯台ツブやコンブ加工品を使用したタコ焼き風のご当地グルメ「サンタのつぶやき」を考案した。9月に札幌市内で開かれるイベントで販売する。最終案が採用された3年生の木本楓花さん(17)、田中蘭さん(17)は「広尾のおいしい海産物を発信したい」と張り切っている。
町地域おこし協力隊の磯野巧さん、中村麻矢さんが取り組む特産品開発に、同校の「フードデザイン」を履修する生徒12人が協力。複数のアイデアのうち、小麦粉の生地にツブ貝と薬味を入れて球状に焼き上げる「ツブ焼き」を候補に絞った。
6月から2~3人のグループに分かれて味付けなどを検討、木本さん、田中さんの提案を最終案として採用した。2人は家庭科の相馬良美教諭のアドバイスを受けて、自宅で何度も試作を重ねたという。
地元漁業者が販売するコンブの粉末食品(星屑昆布)を生地に練り込み、芽室産山ワサビをすり下ろして雪のように載せた。コリコリとしたツブ貝の食感とコンブの風味を、しょうゆベースのたれで楽しめる。山ワサビの辛さが程よいアクセントになっている。商品名の「サンタのつぶやき」は、「ツブ焼き」と「呟(つぶや)き」をかけた駄じゃれ。雪に見立てた山ワサビと同様、サンタランドをイメージした。
新メニューは9月1~3日、札幌市内のテレビ塔で催される「地域特産品フェア」でデビュー。町観光協会のブースで販売(値段は調整中)し、木本さん、田中さんも参加する。特注のオリジナルパッケージも用意した。2人は「ツブの食感と見た目のインパクトにこだわった。広尾のツブやコンブを多くの人に好きになってもらいたい」と話す。
磯野さんは「イルミネーション点灯式などのイベントで提供したい。飲食店でもレシピを採用してもらえたらうれしい」と話している。
関連記事
十勝和牛弁当 都内で発信 2万9000円のステーキも【東京】
十勝和牛振興協議会肥育部会(蛯原一部会長)は22日、都内の東武百貨店池袋本店で開催中の「ぐるめぐり 冬の大北海道展」で十勝和牛の弁当販売に協力し、消費者に魅力を伝えた。 十勝和牛に着目し...
「しほどら」販売好調 地元素材でふんわり チアーズ【士幌】
士幌町内のまちづくり会社「CheerS(チアーズ)」が新商品のどらやき「しほどら」(216円)を開発した。昨年11月下旬の販売開始から約1カ月で1000個以上売れたという。同社は「新たな特産品...
ビジュアル系「豆」おにぎり ヘルシー5種類、冷凍で販売【本別】
本別町友好大使で、札幌市内の豆料理専門店「Mame Kitchen Hokkaido」を営む谷口まどか代表が、本別町産の大正金時や小豆などの豆を交ぜたヘルシー冷凍おにぎりを商品化した。SNS映...
芽中生発案の菓子3品を商品化 まさおかで24日発売【芽室】
芽室中学校の3年生3人が考案した菓子を芽室町内の「お菓子のまさおか」(東1ノ2、正岡崇代表)が商品化し、24日から販売する。昨年に続く2回目の試みで、今年も芽室の特産品を原料に使用した特徴ある...
忠類たっぷり ユリ根入りあんパンいかが 帯南商高生考案【幕別】
帯広南商業高校の生徒3人が、幕別町内の道の駅忠類と協力し、忠類の特産品であるユリ根を使ったあんパンを開発した。新商品の「ゆり根あんバターだゾウ」(300円)は11日から、同道の駅のパン売り場で販...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
毛綱建築の旧ふくしま医院、宿泊施設に 来月から予約開始【釧路市】
2あれ?室蘭港内で…スケソウ好調 高い海面水温、岸壁に姿現す【室蘭】
3医療系廃棄物収集にEVトラック導入 西武建設運輸、脱炭素化へ【函館】
4函館タータンのウールマフラー発売 公式グッズ第1弾 地元企業が商品化【函館】
521日から GLAY公演に合わせ1日乗車券発売【函館】
-
1
岡田有未さん、高橋初奈さん ミスシンザンに選出 「浦河の良さを伝えたい」【浦河】
2宮沢賢治の研究成果まとめる 「銀河鉄道の夜」再検証 土井さん冊子作成 むかわ
3毛綱建築の旧ふくしま医院、宿泊施設に 来月から予約開始【釧路市】
4無印良品、初進出 モルエ中島、来秋オープン予定【室蘭】
5二十歳、未来へ決意 函館市など道南2市5町で式典【函館】