リニューアルされた１階のカケハシ記念館

　全国高校総体（インターハイ）女子バレーボール競技（５日まで）の会場となっているウインドヒルくしろスーパーアリーナ。指定管理者の東北海道スポーツコミッションはインターハイ開催に合わせて、五輪に出場した釧根出身選手の功績などを知ることができる１階のカケハシ記念館をより利用してもらおうと、休憩スペースのような形にリニューアル。３階展望室には縁起物とされているタヌキの置物も設置され、各種大会出場前に選手たちが殺到する「人気スポット」誕生を目指している。

　同記念館は釧路、根室管内出身の五輪選手などを写真やビデオで紹介したり、地域のさまざまなスポーツの歴史や資料を展示している。

　今回、それらの常設展示に加え、テレビ２台、椅子の増設、無料充電スペースなどを設置し、休憩もできるようリニューアル。飲食も可能で、大会や体を動かしに訪れる小中高生や一般社会人、大会を観戦に来た保護者らがこれまで以上に多く立ち寄れる環境となった。

　テレビは通常に観賞できる１台と「子供の試合の出番が分かるように」とメインアリーナ、サブアリーナ、多目的室の様子を見られる仕組みになっている１台に分かれている。吉田龍史館長は「より多くの人たちに釧根出身選手が活躍した功績を知ってもらいたいと思った。休憩しながら見ていただきたい」と話した。

　３階展望室には「他を抜く」という意味で縁起物とされているタヌキの置物「あまたぬたん」が登場。肩には幸運の象徴であるフクロウ、手には「無事に家に帰れてるように」とカエルも乗っている。

　どんぐりが大好きという設定で、口にくわえさせるようにすると必勝祈願ができるようになっている。吉田館長は「日頃の練習の成果が発揮できるように願ってみてください」と呼び掛けている。