土用の丑の日を30日に控え、市内の老舗和食店には、うな重の予約が相次いでいる。今年は物価高で食品の値上げが続くが、栄養豊富なスタミナ食を求め、例年並みの注文が入っているという。
創業45年の「板前料理いちはら」(室蘭市中島町)は、看板商品のうな重(2950円~)の予約が順調。今年は輸送費の上昇などでウナギの取引価格も高騰しているが、市原正雄社長は「価格は据え置きにする」と話した。
書き入れ時に向け、仕込みは1カ月以上前から始めた。長年継ぎ足しながら使い続けている秘伝のたれは、芳醇(ほうじゅん)な香りと上品な甘さが食欲をそそる。
脂が乗ったウナギに串を刺し、炭火の上でふっくらと焼き上げる。肉厚なウナギがたれと絡み合い、口の中でとろける食感を堪能できる。米は洞爺湖町の農家が、同店のために特別に生産している「財田米」を使用するこだわり。
持ち帰り用うな重は梅2950円、竹3950円(全て税込み)の2種類。お吸い物とさんしょうが付いている。
混雑を避けるため、30日は店内営業を休み、持ち帰りのみ対応する。営業時間は午前11時~午後9時。注文や問い合わせは同店、電話0143・46局2995番へ。
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