「脱炭素」取り組み重要、温暖化で異常気象増加の懸念 登別市環境講演会【登別】
専門家、災害事例交え解説
登別市主催の2023年度環境講演会が9日、登別港町の市観光交流センター・ヌプルで開かれた。フリーキャスターで気象予報士の菅井貴子さんらが「脱炭素社会を目指すために私たちができること」をメインテーマに講演。参加者は地球温暖化がもたらす弊害や、CO2削減への取り組みなどについて理解を深めた。
菅井さんは気象予報士の立場から、地球温暖化がもたらす異常気象について説明。最近起きた大雨や暴風雪被害などの事例を交え「このまま対策を講じなければ①強い台風の増加②爆弾低気圧の増加③寒冷化-という三つの心配があります」と指摘した。
その上で「温室効果ガスを出さない脱炭素を目指すことが私たちにできること。もともと北海道は西日本に比べて気象災害も少なく、安全な地域。本来の気候を取り戻すことによって、北海道は日本の安全拠点になれます」と話した。
続いて清水浩史・北海道住宅局建築指導課長が「北海道内の住宅向け脱炭素化の取り組み」を紹介。断熱性能が高く、再生可能エネルギーを活用し、脱炭素化に貢献する「北方型住宅ZERO」の特長について講演した。
最後に登別市民生活部環境対策室の職員が、高い省エネ基準を満たす「ZEH(ゼッチ)住宅購入」をはじめ、ガラス窓などの断熱改修、高効率給湯器導入など市民向けの「脱炭素化住宅関連補助金制度」について説明した。
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