ルーキーファーム(帯広市、加藤祐功社長)が運営する焼き肉店「焼肉の虎 木野店」(音更町木野大通東10)は、JA木野(黒田浩光組合長)と提携し、地元産野菜を使用したメニューを提供している。卸売りがメインのJAが地元飲食店に直接販売する取り組みは珍しいとされ、鮮度の違いから客に好評だという。
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地元産野菜を使用したメニューをPRする(左から)小原部長代理と青木センター長
新鮮な音更産の野菜を地元消費者に届け、地産地消を推進するための取り組み。帯広物産協会(小倉豊会長)が会員企業である両者をつなぎ合わせた。
野菜は同JAが管理運営するハウスで栽培した夏野菜などを、朝収穫して店舗に直送。ルーキーファーム焼肉の虎事業部の小原博規部長代理は「切った瞬間のみずみずしさが違う。食感、味ともに新鮮な野菜のおいしさが感じられる」と話す。
同協会の木戸善範事務局長によると、地元産野菜を使用する飲食店は意外と少ない。今回の取り組みを通じて消費者の声を生産者にフィードバックすることで、商品の品質向上にもつながると期待する。
JA木野特産物センターの青木健治センター長は「これまでは作った野菜がどこでどのように食べられているのか分からなかったが、地元の飲食店で使ってもらえると消費者の声が聞けて、生産意欲につながる」と話す。
5月中旬から販売していた白菜の浅漬けや焼き野菜は「持ち帰りの販売はないか」と店頭で問い合わせがあるほど好評だった。6月30日からはキュウリを使用したメニューを販売。「KINO朝採りベジタブル」と名付け、「ピリ辛とりきゅう」「胡瓜の浅漬け」「胡瓜のナムル」(各308円)などを提供している。
今後は同社が運営する市内のレストランや100円ショップなどでも野菜の販売を検討している。
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