国立環境研究所CF、希少動物保全・保護で道内に拠点設置目指す【釧路】
国立環境研究所(茨城県つくば市)は22日、希少野生動物の細胞を凍結して保存する「タイムカプセル化事業」の拠点を北海道に置くためのクラウドファンディング(CF)を開始した。目標金額は700万円。北海道大学獣医学部に細胞を液体窒素で凍結保存する設備を置き、道内の希少種の保全と保護に役立てる。
同事業は、2002年に始まった絶滅危惧種の保全活動の一つ。死んだ個体などから採取した細胞を培養して凍結保存するもので、現在環境省のレッドリストに載っている絶滅危惧種のうち、127種5000匹分の細胞が保存されている。
採取した細胞は、希少種のため生体実験できない調査に使われ、鳥インフルエンザの病原性評価や鉛中毒の感染調査などに活用。近年では生殖細胞を保存し、人工授精の実現に向けた研究が始まっている。
これまで、つくば市のみで凍結細胞を管理してきたが、11年の東日本大震災で被害を受けたため、リスク分散のために拠点の分散化を決定。今年6月、沖縄県に南西諸島の生き物を中心に管理する拠点を設置した。これに加え、今回北海道にも開設し、3カ所で細胞の管理を行う予定で、オジロワシなどの大型猛きん類のほか、ウミガラスやエトピリカなどの細胞も新たに採取を始める計画だ。
CFの受付期間は8月20日午後11時までで、目標金額に達したときのみ寄付金が受け取れる。達成したら今年度内に施設を整え、来年度以降細胞の輸送を始める。詳細はhttps://readyfor.jp/projects/niesへ。
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