釧路湿原展望台のバイオトイレ特別賞【釧路市】
大手旅行会社の阪急交通社が釧路市に寄贈し、釧路湿原展望台のサテライト展望台に設置した環境保全型トイレ(バイオトイレ)が、第1回「JATASDGsアワード」地球環境部門の特別賞を受賞した。同社による同トイレの寄贈は全国7カ所に及んでいる。
このアワードは、日本旅行業協会(JATA)が旅行業界における「SDGs(持続可能な開発目標)」達成に向けた優れた取り組みを表彰することで、業界の取り組みを推進するのが狙い。75件(26社)の応募があり、大賞のほか、社会・人権部門、経済・産業部門、地球環境部門、共創部門で優秀賞、特別賞、奨励賞を決めた。
阪急交通社のバイオトイレ寄贈は、環境保全とオーバーユースの防止を考慮しながら、適正な環境で大自然をゆっくり観賞してもらえるよう、地域の自治体の協力を得ながら推進してきた。2007年の鹿児島県屋久島を皮切りに、今年6月には同県奄美群島国立公園に7カ所目を設置している。
釧路湿原に設置されたトイレは6カ所目で、水を使わず、おがくずの中の微生物の力で排せつ物を分解するため、くみ取りが不要で臭気もなく、メンテナンスフリーの自然に優しいトイレ。2019年12月、同社の役員が来釧し、サテライト展望台で寄贈式が行われている。
今回の受賞について同社は「日本の豊かな美しい自然を長く後生に残すため、これからも環境保全活動をはじめとする社会貢献活動を継続してまいります」とコメントしている。
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