独自セール、全国で注目
街角に現れた赤い恐竜。その正体はドミノ・ピザ室蘭店(室蘭市中島町)の1周年記念セールを宣伝する店員たち-。同店独自の宣伝手法が、ツイッター上で話題となっている。“着ぐるみ効果”で、同店は全道37店舗中売り上げ1位を記録。全国の他店舗が同じ手法を取り入れるなど、室蘭店発のPR方法が注目を集めている。
宅配ピザチェーン最大手のドミノ・ピザジャパン(東京)は、全国に957店舗展開。道内各地では年間12店舗ほどのペースで新規出店し、急成長している。
室蘭1号店の同店は昨年4月にオープン。経営はフランチャイズ。4月から今月11日まで、開店1周年記念セールを実施。3種類のSサイズ(直径23センチ)ピザを税込み500円で、金土日曜の週末限定販売している。
当初は店員が看板を持って店前でPRしていたが、「もっとインパクトを出そう」という那須優太オーナーの発案で、既製品の着ぐるみを着用し、店前の交差点角地に立つことに。
効果は絶大で、5月の大型連休には道内売り上げが1位を記録。以降も成績を維持しているという。成功した事例として、社内の共有アプリに写真付きで報告したところ、西日本を中心に他11店舗が同じ着ぐるみを導入した。
着ぐるみは、赤色と茶色の2色。学生アルバイトを含む男女の従業員20人が交代で着用している。ビニール製で、空気で膨らませると全長2メートルほどの大きさになる。遠めでも目立ち、ツイッターでは市民から「きょう恐竜を見た」と写真付きの投稿が相次いでいる。
街角に立つと子どもたちが尻尾を触ったり、学生が記念撮影をせがんだりと大人気。清水祐輝ストアマネージャー(23)は「地域の方々との交流ができてうれしい」と笑顔を見せていた。着ぐるみによる宣伝はセール期間中のみのため、いったんは今週末で見納め。清水店長は「ぜひ来店を」と呼びかけている。
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