上士幌町内の豆腐店「まめけん」(東2線236)を経営する中村哲郎さん(65)が丹精込めて作った豆腐が、主婦層を中心に広く人気を集めている。中村さんは「これからも日々の食卓に出来たての豆腐を届けて、多くの人に喜んでもらいたい」と張り切っている。
中村さんは2017年に東京から上士幌に移住。講座「かみしほろ起業塾本科コース」(生涯活躍のまちかみしほろ主催)を受講し、22年7月に豆腐店を開業した。現在は町議、熱気球のインストラクターとしても活動している。
中村さんは、昔ながらの豆腐店が減少する中、豆腐の製造から販売まで一貫して手掛けている。大豆は町産のハヤヒカリを使用し、食品加工センターで製造。豆の特性を生かし、気温や温度、時間の管理を徹底する。
柔らかな大豆の味わいが口中に広がる、きめの細かさが特長。材料や作り方、仕上がりにこだわりることで、「香り豊かな味わいが堪能できる」と中村さん。
店は木造平屋。店頭では、しっかりとした食感の木綿豆腐(300グラム、300円前後)やクリーミーな滑らかさの「おぼろ豆腐」(同)を販売するほか、厚揚げ、おからも用意している。客からは「今まで食べた豆腐の中で一番おいしい」「子どもでも食べやすい」といった声が聞かれるという。
中村さんは「豆腐を買い求めるお客さんとのひとときは、ささやかなコミュニケーションの機会にもなっている」と笑顔で話す。販売は不定期。営業時間は午後6時~同7時(予約制)。問い合わせは中村さん(090・1424・2875)へ。
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