Ｃｏｏｌ釧路観光大使に任命された柳さん（左）と任命証を手渡した蝦名市長

　琉球放送（沖縄県、ＲＢＣ）と沖縄ツーリストが企画する「白い北海道ツアー」の一環で１４日夜、阿寒湖氷上フェスティバルの会場を舞台に「沖縄デー」が開催された。今回でツアーが最終回となることから、釧路市は長年同行してツアー盛り上げ、釧路と沖縄をつないできた元ＲＢＣの人気パーソナリティー柳卓さん（７１）をＣｏｏｌ釧路観光大使に任命した。

　同ツアーは、柳さんの出身地でもある北海道の冬を沖縄の人たちに楽しんでもらおうと、１９８３年に開始。年々人気を集め、ピーク時には８００人を超える大型ツアーとなったが、近年宿泊や食事の受け入れ先の減少などがあり、今年の４０回という節目で最後となることが決まった。

　この日は、特設会場でＲＢＣの生放送特番「氷の上からおばんです」が午後７時５分にスタート。氷点下１１度の寒さと雪が舞う中、柳さんは軽快なトークで会場の笑いを誘ったほか、ツアー参加者のインタビューでは子供たちが「雪遊びもできたし、キタキツネも見ることができた。サラサラな雪に感動した」など、ツアーの思い出を電波に乗せて沖縄に届けた。

　番組終了後、長年沖縄デーに協力してきたＮＰＯ法人阿寒観光協会まちづくり推進機構の高田義人専務理事が、柳さんに記念品を贈呈。蝦名大也市長が柳さんの功績をたたえるとともに、ポストコロナを見据えた観光振興を目的とした「Ｃｏｏｌ釧路観光大使」の任命証を手渡した。

　任命証を受け取った柳さんは「北海道と沖縄の懸け橋になるとの思いで長年続けてきた。ツアーはこれで最後になるが、今後も形を変えて沖縄と釧路をつないでいきたい」と話していた。