北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

室蘭民報

世界最高峰の研究者に、室工大・董副学長と太田教授 高被引用論文著者、2年連続3度目【室蘭】

2年連続で世界最高峰の研究者に選出された董副学長(左)と太田教授

 室蘭工業大学の董冕雄(とう・めんゆう)副学長・教授(41)と、妻の太田香教授・文部科学省卓越研究員(39)が、米国の調査会社が選ぶ2022年自然科学・社会科学の高被引用論文著者に2年連続で選ばれた。夫妻は19年にも選出されており、3度目の「世界最高峰の研究者」に選ばれた。

 米クラリベイト・アナリティクス社は、学術論文が研究者に与えている影響の大きさに着目。過去11年間に発表された被引用数の多い論文数に基づき、引用された回数が上位1%に入る論文著者6938人(うち国内90人)を選出した。

 2人は自動運転や遠隔医療などに応用できる論文を、18年に共著で発表し、国際的に高く評価されている。昨年も董副学長は37本、太田教授は22本の論文を発表するなど、精力的に研究活動を行っている。

 董副学長は国内では3人しかいない計算機科学分野で選出。「世界中で国を挙げての科学技術振興が盛んになっていて、年々選ばれるのが難しくなっていると感じる」。太田教授は初のクロスフィールド分野での選出で「室工大でも力を入れている異分野融合の研究が、コンピューター科学をベースにいろんなフィールドに影響を与えている」とそれぞれ感想を話した。

 董副学長は大規模災害発生時、携帯基地局の被災などを想定し、基地局を介さずにスマートフォンなどの端末同士で情報を伝達できる技術研究に加え、人工衛星を用いた通信技術の研究、札幌医科大学とのデジタル医工連携など、研究のフィールドを広げている。

 太田教授は次世代無線通信規格(6G)実現に向け、電磁波「ミリ波」を任意の方向へ反射させる板(RIS)を制御する仕組みを研究。昨年7月に教授へ就任し、大学のポスター掲載やテレビ番組に特集されるなど、大学の顔としても活躍している。

 董副学長は「この表彰は2、3年前にわれわれが頑張ったという証しで、結果は後についてくる。今まで以上に粛々と研究を行っていく」と気を引き締める。

 太田教授は「論文発表では成果を出すことができているが、社会実装の部分では経験が足りない。異分野の方たちと対話して課題をコンピューター科学の技術で、どう解決できるのかを一つの目標にしていきたい」と抱負を話している。

関連記事

十勝毎日新聞

餌付けやめて 対策強化 緑ケ丘公園、管理者「条例を」【帯広】

 帯広市内の緑ケ丘公園内に生息する野生動物に対する餌付けが、けがや感染症を引き起こす恐れがあることから、同公園を管理する「みどりと花のセンター」(緑ケ丘2)は来園者に餌付けのリスクを周知するなどの...

十勝毎日新聞

夫婦の門出に優しい光 北海道ホテルイルミ点灯式【帯広】

 帯広市内の北海道ホテル(西7南19)で23日、この時期恒例のイルミネーションの点灯が始まった。優しい明かりが辺りを包み込み、幻想的な雰囲気を演出している。  約2万個のLED(発光ダイオード...

十勝毎日新聞

新機材使い車から救出 市消防団29人が訓練 大規模災害想定【帯広】

 帯広市消防団(宮坂寿文団長)は24日、帯広消防署柏林台出張所に12分団の代表者29人を集め、大規模災害想定訓練を実施した。団員らは万が一に備え、署員の指導に耳を傾けながら訓練に精を出した。 ...

函館新聞

遺愛学院本館、生徒がご案内 初の一般公開【函館】

 遺愛学院(函館市杉並町、福島基輝理事長)は23日、国指定重要文化財「遺愛学院本館(旧遺愛女学校本館)」の保存改修工事がおおむね終わったことから、初めて一般公開した。遺愛高生の有志11人がコンシ...

函館新聞

GLAYのマンホール 排水設備指定業者組合が市に寄贈 尾田栄一郎さんがイ..

 函館市排水設備指定業者協同組合(加盟23社、木村謙一理事長)は22日、設立50周年を記念し、函館出身のロックバンド、GLAYのメンバーのイラストが描かれた「GLAY函館マンホール」8組を函館市...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス