
規格外や冷凍のミニトマトを使った風味豊かな「セミドライトマトオイル漬け」
地域おこし協力隊の杉山さんが開発、販売
壮瞥町の地域おこし協力隊、杉山智美さん(45)が、大作農園(滝之町)が作った規格外や冷凍のミニトマトを使った「セミドライトマトオイル漬け」を開発、販売している。評判は上々で、容器のラベルを新たにリニューアルしたほか、ふるさと納税の返礼品にも仲間入りした。
2020年に農業分野の協力隊として着任した杉山さん。アパレル会社勤務後、東京都内のオーガニックレストランで料理人を目指して修業した。
大作農園は栽培ハウスを拡大し、収量を増やしていたため、規格外品も増加。活用方法を模索していた。相談を受けた杉山さんが開発に着手。昨年8月、地域おこし協力隊の拠点「地域のあそびばミナミナ」のオープンに合わせ、本格的に販売を始めた。
オーブンを使い、半分に切ったトマトを120~130度の低温でじっくり焼いた後、オリーブオイルや塩、ハーブなどの調味料で漬け込んだ。トマトのうまみと酸味、甘みが凝縮され、風味豊かに仕上がった。「シンプルにパンにのせても良いし、パスタに入れてもお薦め」と杉山さん。
当初の容器ラベルは、商品名を入れただけだった。新ラベルは、アパレル会社時代のデザイン部署勤務の後輩が担当。「シンプルだけど力強い。不ぞろいだからこそ、面白味がある」という印象を植え付けるよう、手書きで大きさが異なるミニトマトを表現した。
壮瞥町のふるさと納税返礼品にも登場。アスパラガスや青果のトマトとの組み合わせなどでの商品展開も進めていく。
大作農園を経営している木村大作さん(38)は「自分の思いを実現してくれる人を探していた。リピーターも多くてうれしい」と手応えを感じている。杉山さんは「農家さんと直接やり取りをさせていただき、商品開発ができたのは壮瞥だからこそだと思う。つながりを大切に、今後もお役に立てれば」と意気込んだ。
価格は110グラム900円(税込み)。ミナミナ内のチャレンジショップSOPELAや同農園直売所などで扱っている。
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